くものいすコースについて書きたいと思います。
私はアートセラピーならぬクンストセラピー(Kunsttherapie)をドイツのアルフターという田舎にある単科大学で学びました。留学経験についてはいつか機会があったら書いてみたいと思います。
前回の記事『アートセラピーについて』で書いたようにアートセラピーは専門医との協力体制で行われるものなので、色庭で行うことはできません。
けれど、アートセラピーの視点を持ちながら、こどもの抱える課題を乗り越えるお手伝いができるのではないかなと思い《くものいすコース》を設置しました。アートセラピーは、人間の潜在的な芸術表現について歴史を遡って考えたり、どうして病気になるのか、健康とはどういう状態か、といった人間について深く考えることができる面白い分野です。社会で人間関係につまずいたり、病気になることがかならずしも悪い側面を持っているだけではないということがわかってきます。
少し疲れてしまったなぁと感じ、学校に行けなくなること、友人とも上手く付き合えなくなること、色々とあるかもしれません。くものいすコースでまずは場所に慣れ、少しづつ作るって楽しいな、気づいたら気持ちの晴れる時間が増えてきたというふうになってくれたらいいなと思っています。そして、作った作品がいつかその後の人生の支えになるときがくるかもしれません。また、とくに問題がなくても子どもとより丁寧に向き合うことを希望される方にもおすすめしております。親子一緒のご参加も受付けています。
《小学〜中学生》
〜流れ〜
① 面談 保護者とお子さまと面談させていただいています。
② 体験 体験をしていただきます。
③ 定期的なセッション(1回90分)
通う頻度はおまかせしております。週一や隔週など。できるだけ定期的に来ていただけると変化に気づくことができ良い提案ができると思います。
〜内容〜
・月ごとに目的を設定します。まずは場所に慣れること、リラックスしてその場所にいられるようになることから始まります。
・テーマはそれぞれのお子さまによって異なります。数回にわたって一つの作品に取り組む時もあれば、1回のセッションで終わる場合もあります。自発的に作りたいものがある場合はそれを優先します。
・セッションの間に気づき、伝えたほうが良いと判断したことを「月の振り返りと今後の取り組み」に書き、月末に保護者の方にお渡しします。
〜大切にしていること〜
・守秘義務
・無理に話させないこと
・楽しいと感じられるテーマ
《高校生以上》
〜流れ〜
① 面談 保護者とお子様、またはお子さまと面談させていただいています。
② 体験 体験をしていただきます。
③ 定期的なセッション(1回90分)
〜内容〜
・月ごとに目的を設定します。まずは場所に慣れること、リラックスしてその場所にいられるようになることから始まります。
・テーマは、個々の目的にそって自己イメージ、バイオグラフィ、成長・発展、関係、創造性にフォーカスを当てた、楽しくできるアートワークを提案します。すでに作りたいものがある場合はそれを優先します。
・「月の振り返りと今後の取り組み」をご本人にお渡しします。
〜大切にしていること〜
・守秘義務
・無理に話させないこと
・作品を通して自ら考えることを促すこと
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