少し前になりますが、11月、日本小児外科QOL研究会で「創作を通じた心のケア」について講演させていただきました。8時から18時まで開催された研究会は馴染みのうすい外科の医療用語も多かったのですが、様々な取り組みを実践されている方々の生の声を聴くことができ、とても勉強になりました。
今回の研究会主催の聖マリアンナ医科大学では似顔絵を通した患者さんとのコミュニケーションの実践、ホスピタルアート、勤務犬「モリス」の紹介がありました。聖マリアンナ医科大学の院長先生はパイロットになることが夢だそうで(おそらく現在進行形です)エネルギーに溢れたとても素敵な方でした。
私は主に人間にとって表現がどういうものであるのか、こどもが「あそび」に没頭したり、創作する時間が大切なわけ、子どもの心理発達とアート表現の関係についてなどをイロニワでの活動を中心にお話ししました。これまでの活動をまとめる機会にもなり、点と点が結びついて見えてきたもの、気づきがありました。「あそび」や「ファンタジー」が大切なことを理論的に解釈、説明することも試みました。他分野の方々に説明する時はある程度理論を用いることの必要性を感じるのですが、理論とは不思議なもので、一旦は頭がすっきりしたような気持ちになるのですが、やっぱり感覚的に大切だと思うことをすみずみまで理論立てることは無理なのだと思ってしまいます。理論立てによって零れ落ちるものがあると。そうでない場合もあるのかもしれませんが。
だからこそ、賛否両論あるかもしれませんが、最近は心理学自体を人間のつくりだしたファンタジーだととらえていて、そうした方が楽しく学んだり考えたりできることに気がつきました。だって、心のメカニズムなんて本当にファンタジーだと思いませんか.....?(^-^)
Comentarios